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[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

-第37回 足腰を痛めぬ先の2本杖

膝痛や腰痛を防ぐポールの使い方

フィンランドで発祥したノルディックウォーキングは、本来、スキーのようにポールで地面を押すことで推進力を増し、歩幅を広げて歩行速度を高める歩き方です。ポールの使い方は、図2の左のように前後に開いた足の中間について、地面を後方へ押します。

しかし、膝痛や腰痛を防ぐノルディックウォーキングはポールの使い方が異なります。図2の右のように、前方に振り出して着地する足の横にポールをついて、足腰に加わる負担をポールの方に分散します。
これは、日本で考えられた方法で、転倒や運動機能の改善を目的にしていて「ポールウォーキング」と呼ばれています。実は、前述したトゥルクの高齢者の方々は、ほとんどがポールウォーキングの歩き方をしていました。膝や腰を守るために自然と日本式になっていたのかもしれません。


著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。

 

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