血液から見える健康
-第21回 HbA1cの国際標準化で表記が変わる
HbA1c国際標準化、今後の診断基準は?
糖尿病の診断について
2012年3月31日までは、従来のJDS値で6.1%以上が糖尿病型と診断されていましたが、4月1日以降はNGSP値で6.5%以上が糖尿病型と診断されます。
HbA1cによる血糖コントロールの指標と評価について
こちらも2012年4月1日以降は、従来の血糖コントロールの指標と評価に用いられたJDS値に相当するNGSP値が用いられます。
繰り返しになりますが、こうした変更が見られるのは日常の診療においてです。特定健診・保健指導(メタボ健診)では、1年間は従来通りのJDS値のみが用いられます。
新しい基準(NGSP法)と従来の基準(JDS法)が併記されることで、戸惑うこともあるとは思いますが、徐々にNGSP法でのHbA1c値に慣れていただければと思います。
著者プロフィール:堀 行雄(臨床検査技師)
2000年インクロムの提携医療機関に入職して以来、臨床検査室で忙しく検体検査をする日々。年間およそ5000人分の血液を分析。