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Come On! 糖尿病教室

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-第14回 子どものメタボを防ぐ

腹痛を訴えた:Kくん(12歳・男子)の場合

Kくんは、3人兄弟の末っ子です。小学校6年生で身長160cm、体重は75kgと肥満があり、普段は元気いっぱいですが、近頃学校に行く時間帯になるとおへその周囲を中心に腹痛を訴えることが多く、近くの小児科へ行きましたが、そこでくわしい検査を勧められ、小児科と消化器内科のある大きな病院に紹介されました。

CDEJ: おはようございます。今日はお腹の超音波っていう検査をします。

Kくん: はい、よろしくお願いします。

CDEJ: しっかりしてるねぇ! 今は6年生かな? お腹はどこが痛いかな?

Kくん: お腹の真ん中の下あたり、おへその周りが痛くなります。

CDEJ: お腹が痛いときは、下痢や便秘はないかなぁ?

Kくん: してないです。

CDEJ: 普段は晩御飯の後、寝る前までにおやつは食べてる?

Kくん: 寝る前までにお腹がすくんで、お兄ちゃんが塾から帰ってご飯を食べているときに僕もドーナツやポテトチップスを食べます。

CDEJ: そっかぁ。夜にいっぱい食べると、朝はお腹がすかないんじゃないかな?

Kくん: 朝はあんまり食べないです。

CDEJ: そうなんだね。では、検査を始めますね。お腹にゼリーを塗って、検査をします。検査のときには息を吸って止めるのを何度か続けてもらうので、がんばってね。

腹部超音波検査では、腸管に壁の肥厚などの炎症所見はありませんでしたが、高度脂肪肝が認められました。また血液検査でもCRPや白血球など炎症マーカーの上昇は認められませんが、空腹時血糖110mg/dL、中性脂肪198mg/dLと耐糖能異常と脂質代謝異常が認められました。
さらに血圧測定では、収縮期血圧139mmHg、拡張期血圧85mmHgと血圧上昇も認められ、小児メタボリックシンドロームという診断がされたのでした。

 

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