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[糖尿病・食事対策] 食べたもので体はできる!

[糖尿病・食事対策] 食べたもので体はできる!

-第6回 鍋料理はバランス栄養食品

肉や魚介類、たんぱく質は免疫力も高める

次に、肉類。一口で肉と言っても、その種類によって脂肪やエネルギー量がまったく違います。

ささみは、高たんぱく低脂肪ということはご存じの方も多いと思います。選手も食事でどんどん取り入れていたりもします。でも、ちょっとぱさぱさしたりして、いつもささみばかりでは物足りなさを感じる選手もいます。
ですから私は、選手たちには一種類の肉だけ食べ続けるのではなく、豚や牛、羊など種類を変えてとることを薦めています。

例えば、ささみに比べると油っこいイメージがある豚肉は、疲労回復に効果のあるビタミンB1を含んでいます。激しい練習をこなす選手の場合は、積極的に取り入れたい食材なので、どんどん鍋の食材に選ぶように薦めます。ただしその場合は、脂質の少ないヒレやももにするなど、部位をしっかり選ぶようにさせます。

ヒレ肉の鍋……となると、あまりイメージが浮かばないかもしれませんね。私の場合は、ヒレ肉などの脂質の少ない肉はひき肉にして、肉団子鍋にするといったひと工夫を薦めています。

そして魚介類。鍋にお薦めなのは、いかやたこ、えび、白身魚、そしてホタテやあさりなどの貝類。これらは高たんぱく質低脂肪の食材なのです。
スポーツ選手の場合は、余計な脂肪分は摂らずに、筋肉や骨、血液などをつくるたんぱく質をしっかり摂らなくてはいけません。そのために、こういった食材はどんどん取り入れるよう指導しているのですが、実は、たんぱく質は免疫力にも関係のある栄養素。気温が下がり空気の乾燥するこの時期には、しっかり摂って、かぜなどを予防したい栄養素なのです。

さらに。いかやたこには、タウリンといって疲労回復に効果のあるアミノ酸が豊富です。糖尿病を予防、回復のために運動をされている方も多いかと思いますが、「疲れた……」と思ったら、スポーツ選手と同様に、この疲労回復のタウリンを多く含む魚介類を摂ることはお薦めです。

ちなみに、スポーツ選手の場合は、練習や試合によってたえず筋肉や血液などが壊されています。それを治すためには普通の人の数倍もたんぱく質が必要です。またコンディションを左右するビタミンやミネラルも相当量が必要になるのです。

でも、だからといって、やみくもにたくさん食べていては余計な脂肪を摂ってしまい、体脂肪が増える原因にもなりかねません。余計な脂質、カロリーを抑えながら、身体作りや免疫力アップの食事をする。そのような意味でも、こういった肉や魚介類の選び方には気を使います。そして鍋料理は、そういった面が比較的簡単にクリアできる、選手にとっても有効なメニューなのです。

 

 

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