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隠れ糖尿病を見逃さない!

隠れ糖尿病を見逃さない!

-第2回 自宅でもかなり正確な血糖値測定ができる

血糖自己測定(SMBG) はどんな人に利用されている?

この血糖自己測定、本来はどのように利用されているかというと、現在の日本ではインスリン自己注射をしている患者さんが、インスリンの効き方(高血糖を狙った通りに抑えているか、逆に効きすぎて低血糖になっていないか)をチェックするために用いています。
1日何回測定するかは患者さんによって異なり、1日の血糖値の変動によって決められます。変動が少ない人は1~2回/日(朝・夕)くらい、不安定な人は3~4回/日(各食前と就寝前)になります。

測定は、基本的に同じ時刻にすることが重要です。測定する時刻がバラバラですと比較ができません。同じ時刻の変化により食事が悪かったか、あるいは良かったか、病気、ストレスの影響かなど、日常生活の中での自然な血糖を知ることができます。それで今後の生活の改善に利用したり、インスリン量の増減の参考にしたりするのです。
妊娠糖尿病のとき、あるいはシックデイなど他の病気にかかったとき、血糖の変化がいつもとパターンが違うなど、より厳格な血糖コントロールが必要となるときに大いに役立ちます。

下記は、血糖値の評価です。「優」「良」「可」「不可」のうち、少なくとも「良」以上のコントロールをする必要があります。


もし、自分が境界型糖尿病(糖尿病予備軍)かどうか確かるために血糖自己測定をするなら、空腹時(食後4時間以上)と食後2時間で、2回測定しましょう。この場合、「可」だったとしても、放置するとすぐに「不可」に悪化するケースが多いので、「可」「不可」と出た人は、病院へ行くことをお勧めします。

このように血糖自己測定には、自宅にいながら、かなり正確な血糖値が測定できるというメリットがあるものの、デメリットもあります。それはインスリン自己注射の患者さんと違って自費扱いとなるため費用が高く、検査手順も尿糖自己測定の手軽さに比べるとやや複雑です。また、採血の量はわずかとはいえ針で刺す痛みがあるため、少し戸惑う人もいるでしょう。

そのため、わざわざ血糖自己測定のセットを新規購入する必要はないと思います。もしご家族がインスリン注射をしていて血糖自己測定のセットが既にあるなら、費用は使い捨ての針とチップだけで済みますので、測定してみることをお勧めします。また、最近では薬局などでもワンコイン検診と銘打って比較的安価で測定できる施設が増えてきましたので、もしお近くにそうした場所があるようでしたら、一度試してみてはいかがでしょうか。


 

著者プロフィール:関谷 正志(医師)
1980年関西医科大学 医学部卒業。1998年より株式会社互恵会 大阪回生病院 内分泌代謝内科に勤務、2005年同 部長に就任。専門領域は内科、糖尿病。日本糖尿病学会、日本内科学会に所属。

 

 

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