隠れ糖尿病を見逃さない!
-第2回 自宅でもかなり正確な血糖値測定ができる
自宅でできる血糖自己測定血糖自己測定(SMBG)でチェック
前回は尿糖自己測定(SMUG)についてお話ししましたが、その中で糖尿病の診断基準を示し、「尿糖検査は診断基準には入っていないけれど、ひとつの”めやす”にはなる」と説明しました。尿糖自己測定は、安価で検査手順も簡単ですが、腎のブドウ糖いき値は個人差が大きいこと、薬剤の影響を受けやすいことなどが欠点として上げられます。
今回は、この欠点がなく、より正確な血糖を測定できる血糖自己測定(SMBG)について説明します。
[血糖自己測定(SMBG)]
・専用の穿刺器具で針を指先に刺して採血(血豆程度)
・測定用センサー(チップ)に血を吸い取らせて、測定器にセットして血糖値を測定
・測定器は薬局やネット通販などで入手可能
・若干費用は高く、病院へ検査に行って初診料込と同じ程度
では実際の血糖測定の仕方について説明します。
血糖自己測定を行うために準備するものは、
①簡易血糖測定器
②測定用センサー(チップ)
③穿刺具
④穿刺針
⑤消毒綿
です。
まず、消毒綿で穿刺する場所(多くの場合指先)をよく消毒します。アルコールが乾くのを待って、穿刺具針で穿刺します。そこで出てきた血液を測定用センサー(チップ)に吸い取らせ、測定器にセットします。機種によって異なりますが、数秒程で血糖値がわかります。