ストレスのかからない美味しい食事法
-第2回 ストレスなく美味しく食べられる食事のコツ
食べ過ぎず、栄養バランスのいい「弁当箱ダイエット法」
前回は糖尿病についての基礎知識と食事療法の重要性についてお話ししました。今回はその具体的な食事法についてです。
食後の血糖値が急上昇している人ほど、合併症になりやすいので、食後の血糖値の急上昇を抑える食べ方と食品が大事です。食べ方は、1回の食事での摂取エネルギーが高くなりすぎないことと、最低15分以上時間をかけて食べ糖吸収を遅らせることです。食品は、糖吸収を遅らせる食物繊維を含む野菜、きのこ、海藻、こんにゃくなどです。これらを不足なく摂る、特に野菜は1日に350g以上摂り、このうち緑黄色野菜を120g以上摂るのを目標とします。
食事療法の基本は、食べ過ぎず、栄養のバランスをとり、朝・昼・夕3食の量をなるべく均等に、決まった時間に食べることです。
食事療法を無理なく続けるために、「弁当箱ダイエット法」を利用するのもよいと思います。
通常は、食品交換表を用いますが、この方法は面倒な計算をしなくてよいので簡単です。
弁当箱の大きさとエネルギーがほぼ同じ数字(500ml=500Kcal)になる、主食(ご飯・パンなど):主菜(肉・魚・大豆など):副菜(野菜・海藻・キノコなど)の表面積比を3:1:2にすると栄養のバランスがとれる、というものです。見た目でわかりやすいので、盛り付ける際に目でチェックするだけで栄養バランスが上手にとれます。外食や中食のメニュー選びの時にも利用できます。