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新しい血糖測定CGM(持続血糖測定)

新しい血糖測定CGM(持続血糖測定)

-第2回 CGMはどんな人に適しているの?

CGMシステムの特長

実際のCGMの使用イメージがつかめるよう、CGMシステム「メドトロニックiPro2」(日本メドトロニック、2012年4月発売)を例に、もう少し詳しく見ていきましょう。

●測定期間
センサーの進歩により、従来品の連続3日間(72時間)に対して、連続最大7日間(168時間)測定できるようになりました。これによって生活スタイルが異なる平日と週末の血糖変動パターンまでを一度の測定で把握でき、血糖コントロールの改善に反映させることができます。また、糖尿病の治療薬を変更した場合、変更後の血糖推移が分ります。

●痛みの軽減
センサーの体積が小型化され、挿入針も細く短くなりました。挿入針の長さは従来品の17.5mmから10.5mmに、ゲージサイズ(太さ)も従来品が22ゲージ(外径0.71mm、内径0.39mm)から27ゲージ(外径0.41mm、内径0.19mm)と、患者さんの負担が大幅に軽減されました。

●安全性
挿入後、挿入した針はニードルハブに収納される仕組みとなっています。針は患者さんの目に触れることなく、針刺し事故のリスクも軽減されました。

●自由度
腹部にセンサーを挿入し、センサーにレコーダーを装着(接続)したあとは防水用のテープで固定します。水深2.4mで30分間の防水性が保たれますので、レコーダーを外さずにシャワーだけでなく入浴もでき、普段どおりの生活ができます。また運動も可能ですが、激しい運動は控えるか医師または看護師へ相談してください。

●簡易性
装着当日は、操作の指導も合わせて約30分~1時間で装着ができます(ただし、説明内容や指導内容によります)。


 

著者プロフィール:大武 幸子(医師)
2000年東京女子医科大学医学部卒業。
東京女子医科大学病院糖尿病センター勤務を経て、現在 東京女子医科大学病院糖尿病センター兼東京女子医科大学医学部学務課非常勤講師。2009年より、医療法人 平心会 ToCROMクリニックにて治験担当医師として勤務。
専門分野は糖尿病、日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本医師会認定産業医。

 

 

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