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新しい血糖測定CGM(持続血糖測定)

新しい血糖測定CGM(持続血糖測定)

-第3回 CGMを使うとなったら、どんな風に進めるの?

具体的なCGMシステム使用の流れ

前回はCGMがどんな患者さんに用いられるのか、またCGMシステムの特長について触れました。今回はもう少し詳しく実際に使用する際の流れや実例について見ていきましょう。

(1)準備
機器の準備は、事前に医療機関で行います。糖尿病の治療内容等によって保険が適応されます。

(2)装着
機器の装着は患者さんではなく、医療機関で医師や看護師が行います。患者さんが何か特にしなくてはいけない、難しいと思うようなことはありません。なお装着は、皮下脂肪が多い腹部が最適です。

(3)行動記録
装着中は、自宅で入浴も含む日常生活を行うことができます。自宅では、患者さんは行動記録表に自己測定した血糖値や食事や運動した内容などを記入するように指導されます。この記録はCGMシステムで取得されるデータと比較し検討するためのものです。

●血糖値の記録(血糖自己測定)
1日目:装着後1時間及び3時間以上経過した時点の血糖値
2日目以降:1日4回以上の血糖測定(朝食前、昼食前、夕食前、就寝前など)

●食事、運動、服薬などの記録
食事や飲食物の内容、運動の内容と時間、服薬や投与した薬の量と時刻、その他何かあったとき、例えば低血糖やストレスなどを記録します。

(4)取り外し
医療機関にて、患者さんから機器を取り外します。これも医師や看護師が行いますので、患者さんご自身がすることは特にありません。

(5)データ送信
取り外した機器(レコーダー)内のデータを専用のウェブサイトに送信します。また患者さんが記録した血糖自己測定や行動記録表の内容もデータ入力します。これも医師・看護師が行います。

(6)データ解析
データは解析され、グラフ化されます。

(7)治療に活用
解析されたデータを患者さんの治療に役立てます。

 

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