Come On! 糖尿病教室
-第20回 糖尿病と歯のケア-その2
健康な歯肉になれば、糖尿病の改善にもつながります!
健康な歯肉は、色がピンクで形は歯と歯の間に三角形でとんがっています。また、固くて出血もないのが健康な証拠です。一方で歯肉炎は、この歯肉が丸みを帯び、はれぼったい感じがします。触ったり歯磨きしたりすると出血しやすい状態です。
歯肉炎は炎症が歯肉に限局している場合です。これが進行し、歯の支持組織である歯槽骨、セメント質、歯根膜にまで炎症が、波及した場合が歯周病です。
歯周病は、歯肉が下がって歯の根っこが見え、まるで歯が長くなったように見えます。そのため歯がぐらぐらしたり、膿が出たり口臭がひどくなってくる症状です。歯周病の原因は、歯周ポケットや歯にこびりついた歯垢です。歯垢の中には30~40種類の細菌がいて、この細菌が歯周組織に炎症を起こして歯周病を引き起こすのです。