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Come On! 糖尿病教室

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-第20回 糖尿病と歯のケア-その2

歯を失う原因の第1位、虫歯? いいえ 実は糖尿病なんです!

皆さんこんにちは(^O^)
糖尿病療養指導士(CDEJ)の小宮山です。
今回もひきつづき、糖尿病と歯に関するお話です。

皆さんは、歯を失う原因は虫歯だと思っていませんか? 実は歯周病が歯を失う原因疾患の第1位なんです。そして歯周病は、網膜症、腎症、神経障害、足病変、動脈硬化性疾患の5つの合併症に次ぐ6番目の糖尿病の合併症でもあります。糖尿病だと歯周病になりやすく、重症化しやすいため、日々の口腔内ケアは大切な歯を守るためにとても大切です。

糖尿病治療では、運動療法と食事療法が最も大切です。
歯周病で歯を失うことであまり噛まなくてよい軟らかい食事が中心になっていきます。軟らかな食品にはブドウ糖などの吸収の早い糖質が多く含まれるものが多く、食後高血糖につながる危険があります。

硬い噛みごたえのあるものを、しっかり噛んで食事をすると、ゆっくりと食事をすることになり、満腹中枢を刺激して食べすぎの防止につながり、少ない食事量でも満足感が得られるようになります。また、よく噛むことで唾液が多く分泌され、食後の血糖上昇が緩やかになります。

2型糖尿病患者さんは、食後の追加インスリンの分泌が遅れがちですので、食後の血糖をいかに緩やかに上昇させるかが、血糖コントロールの良否に直結します。また噛みごたえのある食品は食物繊維の量が多く、脂質や糖質の量は少なめであり、食物繊維は食事中の脂肪や糖質の吸収を緩やかにする作用もあります。

このように糖尿病のせいで歯を失うリスクが高いこと、そして、歯を失わずにいることがいかに血糖コントロールのためにも良いか、おわかりいただけたと思います。
 

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