血液から見える健康
-第18回 乳酸-他にもある糖尿病の検査
乳酸検査でわかること
それではここで、乳酸検査でわかる疾患などを見てみましょう。
なお、乳酸検査の基準値は、検査する施設により多少異なります。また、採血前の条件によって数値が変動しますので、その点も注意が必要です。
糖尿病患者において、乳酸検査は未治療の場合やコントロール不良による乳酸アシドーシスが疑われる場合以外、あまり検査する機会のないものです。
一般の医療機関で行う検査としてはマイナーな項目ですが、より詳細なデータを求められる治験(臨床試験)などの研究検査においては用いられる検査なのです。
著者プロフィール:堀 行雄(臨床検査技師)
2000年インクロムの提携医療機関に入職して以来、臨床検査室で忙しく検体検査をする日々。年間およそ5000人分の血液を分析。