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ヘモグロビンA1Cが8.8の合併症の危険度

ヘモグロビンA1cが8.8の合併症の危険度
相談者: K.F(65歳・男性) 2011.10.03
私は40歳のときに糖尿病と診断され、糖尿病歴25年の男性です。
現在、糖尿病の薬を飲んでおり、空腹時血糖値は180~200mg/dL位、ヘモグロビンA1cが8.8です。
運動は毎日5,000~8,000歩ほど歩き、食事は普通に食べています。
ヘモグロビンA1cが6.5以下なら合併症は大丈夫だと聞いておりますが、私の8.8の場合、どのくらい危ないですか?
合併症の確率は少なくとも10%以上ありそうです。
糖尿病歴が長く、ヘモグロビンA1cが高いことは糖尿病の合併症がおこる危険率が高いことを示します。しかし合併症の危険率を具体的に算定する根拠となるデータは今のところ十分とはいえない状況です。
JDCSという日本の研究では、糖尿病患者が糖尿病性網膜症になる確率は年間4%であり、ヘモグロビンA1cが7%未満の患者と比較してヘモグロビンA1cが8~10%の人では3~4倍の危険があるとされています。また ヘモグロビンA1cが9%以上の人では4年間に3割以上の確率で糖尿病性網膜症になるといわれています。また糖尿病患者の14%に糖尿病腎症がみられ、ヘモグロビンA1cが7%未満の患者と比較してヘモグロビンA1cが9%以上の患者のリスクは4.5倍であるとされています。糖尿病患者の糖尿病性神経障害の有病率は36.7%とされています。
以上から推定しますと、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎障害、糖尿病性神経障害などの合併症がおこっている確率は少なくとも10%以上はありそうなので病院で検査を受けたほうがよいということになると思います。

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