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血糖値は正常範囲なのに、HbA1cはあまり良くならないのは、なぜ?

血糖値は正常範囲なのに、HbA1cはあまり良くならないのは、なぜ?
相談者: T.M(61歳・男性) 2012.02.22
私は、2010年7月に糖尿病と診断されました。食事、運動、薬物療法(アクトス錠)で治療中です。
空腹時血糖値は、2010年10月が103mg/dL、12月が113mg/dL、2011年5月が108mg/dL、7月が117mg/dLと正常な範囲にあると思いますが、HbA1cは、2010年10月が6.4%、12月が6.3%、2011年5月が6.7%、7月が7.0%とあまり良くならないのはなぜですか?
どちらも糖尿病の重症度を表しますが、いつの血糖の状態か(期間)が違います。
早朝空腹時血糖とHbA1cの値はいずれも糖尿病の重症度を表しますが、意味が少し違います。HbA1cは1~2ヵ月からの採血した日までの平均血糖を表し、早朝空腹時血糖は主に採血した前日の夜間血糖を反映します。

早朝空腹時血糖が安定しているのにHbA1cが悪化している理由は、昼間の血糖コントロールが悪いことを意味しており、食後過血糖が原因であることが多いようです。
食後過血糖は早食いによりインスリン分泌が起こる前に消化された食べ物によって血糖値が上がることが原因のひとつです。
多少の個人差はありますが、食事を20~30分かけてよく噛むなどしてゆっくり食べるようにすると改善することがあるので試してはいかがでしょうか。

なお、実際の対策をたてるにあたっては、すべての状況を一番把握している主治医に相談することもおすすめします。食後過血糖以外の原因の可能性を完全には否定できないことと、食後過血糖を改善させる薬の使用など主治医にできる手段がもっと色々あるからです。

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