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糖尿病と目の合併症

-第3回 糖尿病網膜症が進行する要因

網膜症に影響する因子

前回は、糖尿病網膜症の症状がどのように進んでいくのか、また、糖尿病網膜症の人に起きやすく治療しても治りにくい合併症の黄斑症について見てみました。

今回は糖尿病網膜症について、その要因となるもの、何が影響するのかについて見ていきたいと思います。

網膜症に影響する因子は、全身因子と眼局所因子に分けられます。

全身因子とは、糖尿病の罹病期間(これまでかかっていた期間)、血糖コントロール不良、高血圧症、脂質異常症、腎症、妊娠、年齢などです。これらの中でも、血糖コントロール不良と高血圧症が大変重要な危険因子であると考えられています。

眼局所因子とは、文字通り目の中の部位に要因があるもの。
硝子体変化、白内障手術などの手術侵襲や、虹彩炎などの眼内炎症があります。
全身と局所の要因が相互に影響しあいながら、網膜症の進展に促進的に作用します。

では、次ページよりそれぞれの因子の主だったものについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

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