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インスリン療法を知ろう!上手に使って血糖コントロールを改善

インスリン療法を知ろう!上手に使って血糖コントロールを改善

-第4回 ここが知りたい! Q&A~日常生活への影響は?

インスリンQ&A : インスリンって、副作用はある?

Q4.どんな副作用が起こりますか?
A4.最も多い副作用は“低血糖”です。
低血糖は、下記のようなときに起こる可能性があります。
・食事量がいつもより少なかったとき
・食事時間がいつもより遅くなったとき
・食事と食事の間があきすぎたとき
・いつもより運動量が多かったとき
・空腹時にインスリンを打ったとき

異常な空腹感、冷や汗、手の震え、動悸、だるさなどの症状があらわれたときは低血糖が考えられますので、すぐに10g程度のブドウ糖や、ブドウ糖の入ったジュース、あめなどを摂ってください。念のため、いつもバッグやポケットに携帯しておきましょう。
また、本人だけでなく家族も、低血糖に対する注意事項と対処法を十分に理解しておくことが大切です。

低血糖を起こしたときは、時間帯やその日の食事内容、運動量などをメモしておきましょう。自己血糖測定器をお持ちなら、血糖を測ってみるのもよいことです。
そしてそのメモをもとに原因について主治医の先生と相談し、飲み薬やインスリン注射の量や注意点など、指示を受けるようにしてください。


次回は、注射の打ち方についてのQ&Aをご紹介します。
 

著者プロフィール:大武 幸子(医師)
2000年東京女子医科大学医学部卒業。
東京女子医科大学病院糖尿病センター勤務を経て、現在 東京女子医科大学病院糖尿病センター兼東京女子医科大学医学部学務課非常勤講師。2009年より、医療法人 平心会 ToCROMクリニックにて治験担当医師として勤務。
専門分野は糖尿病、日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本医師会認定産業医。
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