インスリン療法を知ろう!上手に使って血糖コントロールを改善
-第1回 インスリンとは?
インスリンはいつどのように分泌されるのか
インスリンってどんなものか、知っていますか?
インスリンはすい臓から分泌されるホルモンで、食物から吸収されて血液に入ったブドウ糖を肝臓や筋肉組織などに取り込み、血糖が一定値以上に上昇しないように働いているのです。
インスリンは通常、血糖値が低い時にも、微量ながら分泌され続けています。これを基礎分泌といいます。
また、食事をすると血糖値の上昇とともに、食事に見合ったインスリンが追加で分泌されます。これを追加分泌といいます。
健康な人の場合は、血糖値に応じてインスリンが分泌され、血液中の糖の流れをうまくコントロールします。ところが、1型糖尿病の場合、基礎分泌と追加分泌のどちらも分泌されません。2型糖尿病の場合は、おもに追加分泌が不足して、分泌のタイミングも遅くなります。
そこで、インスリン製剤を注射して補うのが、インスリン療法です。