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インスリン療法を知ろう!上手に使って血糖コントロールを改善

インスリン療法を知ろう!上手に使って血糖コントロールを改善

-第4回 ここが知りたい! Q&A~日常生活への影響は?

インスリンQ&A : インスリンって一生続くの? 生活スタイルに変化は? 保管は?

今回は、インスリン療法が日常生活に与える影響について、よくある質問をご紹介します。



Q1.インスリン注射は一度始めると一生続けなければいけないものですか?
A1.1型か2型かで異なります。
1型糖尿病の患者さんはインスリン分泌が枯渇している場合が多く、インスリン療法は生命維持に欠かせません。
2型糖尿病の患者さんは、インスリン療法を開始してすい臓をいったん休めることにより、すい臓はインスリンを放出しやすくなり、注射の回数やインスリン量を減らしていける場合があります。
また、早めにインスリン療法に切り替えることでその後の経口薬が効きやすくなり、経口薬のみの治療に戻ることができる場合もあり、さらには、以前より少ない量の経口薬で血糖を管理できるようになることもあります。



Q2.注射のために今の生活スタイルを変える必要がありますか?
A2.インスリン療法が始まっても生活スタイルは大きく変わりません。
特に1型糖尿病の場合は生活習慣病ではありませんから、インスリン療法に自分の生活を合わせるのではなく、自分の生活に合わせてインスリン療法を取り入れればよいのです。
2型糖尿病の患者さんの場合も、血糖コントロール状況によりますが、普段の生活について主治医の先生と相談し、生活スタイルに合わせて無理なく続けられるインスリン療法を選択することができます。
ただし、食事療法・運動療法は継続して行う必要はあります。



Q3.インスリン製剤の保管で注意しなくてはいけないことはありますか?
A3.一番は、温度に気をつけることです。
未開封のインスリン製剤は、冷蔵庫(2~8℃)に保管します。通常、冷蔵庫の扉は4℃前後なので、保管場所としてはちょうどよいでしょう。ただし、インスリン製剤は凍結させると活性が低下し、また冷たいと注射後の痛みが増す場合があります。冷凍庫での保管は避けます。使用中のものは室温で保管しても大丈夫です。
気をつけて欲しいのは、外出や旅行のとき。炎天下の車の中のような高温・直射日光は避けることと、飛行機に乗る際は機内に持ち込むようにしてください。

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