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糖尿病のあれこれ

-第7回 糖尿病と生活習慣-その2

自分を客観的に観察してみよう

前回のコラムでは、食生活や運動、検査記録などの記録を残していくことの大切さについてのお話をしました。今回もひきつづき、生活習慣を改善するための方策について考えてみたいと思います。

人間は、基本的に自分のために仕事や勉強をしたり、余暇を楽しんだりしています。昔は、両親や誰かのためにがんばる、とか日本のために、というフレーズも聞かれましたが、現代では、そういう感覚が表に出ることも大変少なくなってきました。

基本的には、自分のため、もしくは家族のために、です。でも、そんな視野の狭さが自分を追い込みすぎてしまったり、うまくいかなくてキレてしまったりと、意外とうまくいかないものではないでしょうか。逆に自分のためにはがんばれないが、物や犬なら大事にできる、という部分もあるでしょう。

そこで、少し自分から距離を置いて、客観的に自分を観察してはどうでしょうか?
例えば自分のことを、動物や車・装飾品などのように物として接してみれば、今までうまくいかなかったことが気楽にできるようになるかもしれません。

車だってむちゃな運転をすれば、壊れてしまうこともありますし、長持ちしなくなります。犬だって、いじめたり、散歩させずにいるとなつかないし、早く死んでしまうかもしれません。

おなじように人間も、大切に扱わないと病気になってしまいますし、仕事や人間関係だってうまくいかないでしょう。一度、そういう風に自分をとらえて、自分と接してみてください。

食べ過ぎていたり、運動をまったくやらなかったり、ということはありませんか?それでは自分という機械が弱って、故障していくばかりです。しかも故障したからといって、車のように部品交換とはいきません。自分を客観的に観察すること、自分を自分と違うものとして見る習慣を養ってみてください。そして、自分の体を大切に取り扱ってみてください。

 

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