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糖尿病のあれこれ

-第9回 糖尿病とタバコ

タバコを吸うと糖尿病になりやすい?

今回は糖尿病とタバコの関係についてお話します。
タバコといえば、最近俳優の舘ひろしさんが製薬会社の禁煙啓発キャンペーンでコマーシャル出演されていますね。投薬で禁煙をされた、とのことです。

舘ひろしさんというと、刑事ドラマで犯人を逮捕してからタバコを一服、なんて印象が強いものですから、時代とともに人も変われば変わるものです。

禁煙は、これまでは個人の強い意志だけが頼りでしたが、近年では、薬剤を使って病院で禁煙治療を行えるようになりました。ただしいくら薬があるといっても、本人の意志の力なしには成功しません。あくまでも補助薬なのです。

それにしても禁煙しやすい風潮が後押ししているのは確かです。昨今ではタバコを吸える場所も制約がかなり強くなっていますし、タバコの値段も徐々に上がっています。

タバコと病気の関係といえば、まず思い浮かぶのが肺がんではないでしょうか。
でも肺がんに限らず、それ以外のがんの多くが喫煙によって危険度が上昇します。がん以外でも狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患、脳梗塞などの脳卒中といった死にいたるほどの病気もそうですし、近年増加している肺気腫もタバコが大きな原因といえます。

実は糖尿病もタバコを吸うことによって、なりやすくなる病気のひとつであるということはご存知でしょうか?

ある報告によると、タバコをまったく吸わない人を1とすると、1日20本以内の喫煙者がその約2倍、21本から30本喫煙者は約3倍、そして31本以上の喫煙者にいたっては約4倍も糖尿病になりやすいというのです。

これは大変な数字ですね。タバコを吸われる方にとっては、耳の痛くなる話かもしれませんが、今すぐ禁煙が難しいとしても、少なくとも本数を徐々に減らしていくことが必要だと思えませんか?

 

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