グルカゴンは、一般的に検査として言う場合は血中グルカゴンのことを指します。
グルカゴンには、すい臓のα細胞から分泌されるものと、消化管のL細胞から分泌されるエンテログルカゴンがありますが、グルカゴン検査ではエンテログルカゴンを含まない血中グルカゴンを測定しています。
血中グルカゴンは、健康成人の場合は血糖と逆に変動するので、血糖値が上昇すれば血中グルカゴン値は低下し、血糖値が低下すれば血中グルカゴン値は上昇します。しかし、1型糖尿病と一部の2型糖尿病の場合は、血糖値が上昇しても血中グルカゴン値は低下せず、高値となります。