糖尿病の治療薬
-第20回 糖尿病治療薬の飲み合わせ-その6
保健機能食品 ― 栄養機能食品について
保健機能食品には、「特定保健用食品」と「栄養機能食品」の2つのカテゴリーがあります。前回は、このうちの「特定保健用食品」(いわゆるトクホ)を見てみましたが、今回は「栄養機能食品」について、詳しく見ていきたいと思います。
現在、栄養機能食品として認められているのは、次の12種類のビタミン(ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンを含めると13種類)と5種類のミネラルです。
ビタミン
ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、β-カロテン(ビタミンAの前駆体)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸
ミネラル
亜鉛、カルシウム、鉄、銅 、マグネシウム
これらは、いずれも人間の生命活動に不可欠な栄養素で、科学的根拠が医学的・栄養学的に広く認められ確立された栄養成分です。
では栄養機能食品にはどのような規定があるか見ていきましょう。
栄養機能食品は、栄養成分(ビタミン・ミネラル)の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものをいいます。
この栄養成分の機能表示は、「1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が、国が定めた上・下限値の範囲内にある場合に、表示することができる」と定められています。
栄養機能食品は、トクホのように個別審査は必要ありませんが、こうした機能表示の規定は設けられています。
ですから、購入する際には商品のパッケージやラベルなどを注意深く見てみてください。一見すると同じように見えるものでも、中には虚偽誇大な表示をしているような信頼性に欠けるものもありますので、その区別にお役立てください。