糖尿病と血管障害
-第1回 糖尿病と心臓疾患
糖尿病で喫煙者、リスクが跳ね上がる
心臓病を起こす要因として
①糖尿病 ②喫煙 ③高血圧 ④脂質異常症 ⑤肥満 などが挙げられます。中でも怖いのは、今回のテーマの糖尿病です。
糖尿病の患者さんが、喫煙し、さらに高血圧・脂質異常症・肥満を合併していた場合、その数が多ければ多いほど、指数関数的に死亡率が上がっていくことも証明されています。
このコラムを読んでいらっしゃる方は健康意識の高い方が多いと思いますが、糖尿病で喫煙されている方は今すぐ禁煙すべきです。喫煙を続ければ確実に死に近くなっていくことを自覚しましょう。
そして高血圧症や脂質異常症を合併している方は、食事療法・運動療法だけでなく薬物療法も重要です。自己判断は禁物です。とにかく医師の指示通りに薬を服用することが大事です。最近ではこれらの疾患ごとの学会でガイドラインというものが確立されています。どのガイドラインを見ても、糖尿病のある方はそうでない方より厳重なコントロールが求められています。
しかしながら、現実の医療の場では糖尿病の患者さんは厳重なコントロールをしているとは言い難いケースが多く、患者さんの意識改革が重要だと思います。