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糖尿病のあれこれ

-第4回 糖尿病と歯の関係

歯磨きで改善される糖尿病!?

みなさん、歯や歯茎の状態は、いかがですか?
小さい頃は虫歯の治療で歯医者さんにお世話になったが、最近まったく歯の症状がないので、歯科にかからなくなってずいぶん経つという方も多いのではないでしょうか?

以前は、歯と言えば年をとるにつれて徐々に抜けていき、いずれは入れ歯のお世話になる、というのが普通で、単なる老化現象であるから仕方がないと言われていました。
しかし、最近では歯が抜けるのは歯茎の慢性的な炎症が原因で、治療をすれば健康な歯を維持できる事が分かってきています。
さらに歯周病と色々な病気が深い関係にあるという事も、研究の結果明らかになってきたのです。

例えば、心臓の病気、脳梗塞、肺炎、胃潰瘍そして糖尿病などが、歯周病と関係しているのです。どうやらその原因は、歯周病を起こしている細菌が血液に入り込んで、悪い作用を及ぼしているからのようです。

特に糖尿病と歯周病の関係は、お互いに影響しあう、つまり相互関係にあります。
そう、糖尿病の人の中には歯周病になる人が多く、また歯周病の人の中には糖尿病になる人が多いのです。歯周病の人とそうでない人で糖尿病にかかっている人数がどれくらい違うかというと、およそ2倍にもなります。その逆も然りです。

また、糖尿病の人の中でも血糖値の高い人ほど歯周病の状態が悪く、歯周病の人の中でも歯周病の状態が悪い人ほど血糖値が高いのです。
そして、糖尿病をしっかり治療すると歯周病の状態も良くなり、逆に歯周病をしっかり治療すれば、糖尿病の状態も良くなります。
これらのことから、糖尿病と歯周病の密接な関係がお分かりいただけたかと思います。

 

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