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糖尿病のあれこれ

-第4回 糖尿病と歯の関係

さらば糖尿病! 歯医者へGO!

では、みなさん、ご自分の歯の状態をチェックしてみてください。
歯茎が腫れたり、赤くなったり、歯茎の部分が短くなったり、簡単に出血したり、口臭が強かったりしていませんか?
そういう症状がある方はもちろん、そうでない方もぜひ歯医者さんにかかって、歯茎や歯の状態を調べてもらうとよいでしょう。

歯周病があるかどうかだけでなく、歯茎と歯の間に歯周ポケットという隙間ができていたり、そこに歯石やプラークなどがあったり、などが分かります。
悪い部分があればしっかり治療を受けられ、また今後の予防や再発に必要な、正しい歯の磨き方も教えていただけます。

こういった治療や指導を受けることで、糖尿病の発症が防げたり、糖尿病のコントロール状態が良くなったり、もちろん歯の健康を保ち、将来年をとってもたくさんの歯を維持することになるでしょう。
30歳代の若い人でも、半分以上の方がなんらかの歯肉の所見を有している事が分かっています。40歳から50歳では、実に90%近くの人に歯周病の所見が見られるそうです。
ぜひ、早急に歯医者さんの予約を取りましょう。

私は、10年前の米国留学前に歯の治療を受けました。そして3年前にふと歯科を受診し、自覚症状はなかったのですが複数箇所に歯石や歯肉の炎症が見つかったため、すぐに治療をしていただきました。どうやら歯磨きの仕方が間違っていたことが原因だったらしく、それを改善して歯間ブラシも使うようになりました。現在では歯の状態は問題ないと思っていますが、そろそろ歯科を受診しようかと考えています。

しつこいようですが、みなさんも歯の健康のためだけでなく、全身の健康のために、また糖尿病予防と改善のために、ぜひとも歯科の診察を受けましょう。

 

著者プロフィール:石川 一彦(医師)
1992年大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院、国立大阪病院、国立循環器病センター勤務、米国Yale大学留学等を経て、2005年より医療法人平心会 大阪治験病院に勤務。森ノ宮医療大学客員教授。専門分野は循環器内科、総合内科。

 

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