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Come On! 糖尿病教室

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-第13回 子どもの肥満と糖尿病

検査で2型糖尿病を指摘された:Jくん(11歳・男子)の場合

Jくんは老舗和菓子店の一人息子として生まれました。両親ともに50代、遅くにできた一人息子とあって家族にとても可愛がられて育ちました。小学校5年生にして身長162cm、体重は78kgと大柄で、クラスの男子の中で最も背が高いそうです。
朝晩の気温が低下したことで体調を崩したJくん、母親とともに、かかりつけの小児科に受診しました。尿検査で尿糖陽性であったため、念のため追加で血液検査を行ったところ、炎症反応は軽度上昇のみでしたが、食後の血糖が高値だったため、詳しい検査をしたほうが良いと勧められ、大きな病院で精密検査をするようにと紹介されてきました。

CDEJ: おはようございます。大きいねぇ!今、何年生かな?

Jくん: はい、5年生です。クラスで一番大きいです。

CDEJ: そっかあ。今日は血液検査で、この甘いソーダ飲んでもらって、1時間後と2時間後にもう一度血液検査をするので、今の採血と合わせてあと2回、針を刺すことになります。痛いけどがんばろうね。

Jくん: 注射はきらいだけどがんばります。

お母さん: 何の自覚症状もなく、元気いっぱいのこの子が糖尿病の疑いなんて、とても信じられません。本当なんでしょうか?

CDEJ: そうですね。2型糖尿病であっても、口渇多飲など糖尿病の症状が出るのは、かなりの高血糖の場合ですので、J君のように偶然検査で見つかることも少なくありません。まずはこの検査で、J君の血糖値を下げるインスリンがどのくらい作用してくれているかを調べてみましょう。ご家族で糖尿病の方はいらっしゃいますか?

お母さん: はい。主人の父、Jの祖父は糖尿病です。

CDEJ: わかりました。では次の検査の時間まで待合でお待ちください。

検査の結果、血中Cペプチドは1.8ng/mL、尿中Cペプチドは84μg/日と正常範囲でインスリン分泌は保たれていましたが、HbA1cは6.7%、ブドウ糖負荷2時間後の血糖値が228mg/dL基準値(153mg/dL以下)、インスリン抵抗性を示すHOMA-R=2.6(基準値2.4以下)と基準値を上回り、Jくんは2型糖尿病と診断されました。

 

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