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Come On! 糖尿病教室

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-第13回 子どもの肥満と糖尿病

子どもが肥満だと、小児2型糖尿病につながる

皆さんこんにちは(^O^)
糖尿病療養指導士(CDEJ)の小宮山です。
前回は、皆さんの身近にいらっしゃる『妊婦さんと糖尿病』についてお話をしました。今回は、最近非常に問題になってきている、子どもの肥満から起こる『小児2型糖尿病』についてお話をします。

小児期の肥満と脂肪細胞数

肥満(症)は、“出生後短期間までの脂肪細胞数の増加と、それ以降には肥満細胞数は増加せずに、個々の肥満細胞が肥大化する”というのが定説でした。
ところが最近の肥満研究により、“成人期の脂肪細胞数は、小児期や思春期の脂肪細胞の増加により規定される”ことが明らかになってきました。
つまり、成人期の肥満(症)では、糖尿病や脂質代謝異常などの代謝障害への発症リスクや食事療法の効果の差異は、小児期の肥満細胞増加の違いが大きく影響しているということです。そのため、小児肥満の予防が非常に重要です。
 

小児肥満急増の要因とは?

文部科学省学校保健統計によれば、12歳の肥満頻度は、1970年から2000年の30年間で2~3倍に増加しています(ただし2010年の調査では、肥満小児の増加は止まったとする報告もあります)。このような変化は、糖尿病発症が増加してきた背景と一致しています。
摂取エネルギー量の増加と動物性脂肪摂取割合の増加に加え、TVゲームの普及や、空き地の減少など、屋内で過ごす時間が増加し消費エネルギー量も低下していることなどが要因であること。その他、塾通いによる孤食頻度の増加、インターネットやSNSの普及による睡眠時間の減少、夜間の照明、社会的ストレスの増加、乳児期の人工栄養なども関連しているという報告もあります。

 

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