Come On! 糖尿病教室
-第12回 妊娠と糖尿病の関係
妊娠がきっかけで発症する、妊娠糖尿病
皆さんこんにちは(^O^)
糖尿病療養指導士(CDEJ)の小宮山です。
前回は、『血糖コントロールと合併症』について、急激な血糖コントロールがかえって網膜症を悪化させてしまうという内容についてお話をしました。今回は皆さんの身近にいらっしゃる『妊婦さんと糖尿病』の関係についてお話をします。
「妊婦さんは、赤ちゃんのために栄養をとらなきゃダメよ」そう言って周囲の人は、いろんなごちそうを妊婦さんに勧めます。多くの健康な妊婦さんは辛いつわりの時期を経ると、少しふっくらしてきますね。もちろん胎内の赤ちゃんに栄養を送らないといけないわけですから、栄養は摂らなくてはなりません。
しかし妊婦さんの中には、妊娠がきっかけで糖尿病を発症してしまう人もいます。これを妊娠糖尿病と呼びます。すでに糖尿病の患者さんが妊娠した場合には、糖尿病合併妊娠と呼ばれ、妊娠糖尿病とは分けて考えます。糖尿病の患者さんが妊娠する際には、血糖コントロールの状態など、主治医とよく相談しての計画妊娠がほとんどです。今回は、妊娠中に糖尿病を発症した患者さんについてお話します。