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Come On! 糖尿病教室

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-第19回 糖尿病と歯のケア-その1

糖尿病は易感染性。相互作用のある口腔感染症と糖尿病

糖尿病患者さんの口腔内の特徴として、①唾液分泌量の低下 ②高い虫歯(齲歯:うし)活動性 ③歯肉の炎症所見と歯槽骨破壊の進行 ④創傷治癒不全・易感染性が挙げられます。

つまり、糖尿病が悪化すると口腔内感染症になりやすく、口腔感染症は糖尿病の血糖コントロールを悪化させます。口腔内感染症とは、主に歯周病・虫歯で炎症を起こした状態です。

糖尿病では、易感染性といって細菌などの感染を起こしやすい状態にあります。例えば歯に栄養を運ぶ血管も動脈硬化の変化を受けます。血糖値が高いことで動脈硬化になり血液の流れが悪い状態だと、炎症に応じて細菌と戦う白血球も不足しています。このため炎症が長引いたり、すぐに感染してしまったりということが起こってしまいます。
さらに逆の視点から見てみると、歯周病や虫歯で口腔内に炎症性物質が増えると、インスリンの働きを悪くして、血糖コントロールが悪くなります。

著者プロフィール:小宮山 恭弘(糖尿病療養指導士)
1988年 行岡医学技術専門学校臨床検査科卒業。2001年より大阪鉄道病院にて糖尿病療養指導士として勤務。2015年3月 大阪市立大学大学院 生活科学研究科卒業。博士(生活科学)。

 

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