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糖質制限食を正しく知ろう!

糖質制限食を正しく知ろう!

-第7回 体に良い油?悪い油?

飽和脂肪酸とリノール酸が過剰な現代人の食生活

現代人の食生活は、例えば”朝は菓子パンやドーナツ、お昼は牛丼、夜はラーメン”などのような、外食やファストフード、お菓子などを食べる機会が非常に多くなっています。菓子パンなどには、飽和脂肪酸のヤシ油やパーム油の加工品が多く使われ、揚げ物には大豆油、牛丼やラーメンには動物性の脂質がたっぷり含まれています。そうすると、リノール酸や飽和脂肪酸の摂り過ぎになるのです。

飽和脂肪酸を過剰に摂取するのは、カロリー過多や栄養バランスの偏りにもつながります。
ですから、揚げ物は週に1回程度とし、外食や加工食品、お菓子類は極力控えるようにすることで、望ましい摂取量に近づくことができます。
そして、不足しやすいα-リノレン酸の多く含まれるえごま油、くるみなどを積極的に摂るようにして、一日のうちの一食は魚料理にすると良いでしょう。

ただし、誤解されがちなポイントですが、脂質を構成する脂肪酸は一種類ではなく、さまざまな脂肪酸が含まれているので、「この脂質を摂れば大丈夫」「この脂質を控えていれば健康」と言える脂質はありません。
これは脂質の摂り方に限らず食事全般に通じることですが、何かひとつの食品に偏った食生活は栄養バランスを崩し、健康にも悪影響を及ぼす恐れがありますので、必要な栄養をバランス良く摂ることが大切です。


 

著者プロフィール:大西真由美(管理栄養士)
1999年 栄養専門学校卒業後、管理栄養士資格を取得。病院や老人施設に勤務。食や料理の知識を深めるため飲食業界へ転職。そこで糖質制限食と出会う。現在は子育てをしながらフリーの管理栄養士として活動中。一般社団法人健康栄養支援センター臨床栄養部に所属。

 

 

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