糖質制限食を正しく知ろう!
-第7回 体に良い油?悪い油?
脂肪酸の種類とおもに含まれている食品
前回は、体に悪い・太ると思われがちな脂質も、体になくてはならない栄養素であることを紹介しました。今回は、油の選び方・摂り方について具体的にお伝えしたいと思います。
前回もお伝えしたように、私達が口にしている脂肪酸にはいくつかの種類があります。
現代人は、肉食や揚げ物、外食などが多いことから、飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸の中のリノール酸に偏った摂取になっています。一方、多価不飽和脂肪酸の中でもα‐リノレン酸やDHA、EPAと言われる脂肪酸は摂取量が不足しています。
では、どのような食品を選ぶと理想的な摂取量に近づくのでしょうか?
まず、摂り過ぎになりやすい飽和脂肪酸とリノール酸から見ていきましょう。
飽和脂肪酸は、肉の脂やヤシ油、パーム油に多く含まれています。これらはお菓子や加工食品などに利用されています。また、リノール酸は、大豆油やコーン油などに多く、揚げ物や加工食品などさまざまな食品で使用されています。
一方、不足していると言われるDHA、EPAは、ご存知の方も多いと思いますが、魚介類に多く含まれています。また、α‐リノレン酸を多く含んでいるのは、えごま油、しそ油、亜麻仁油、くるみなどです。
また、一価不飽和脂肪酸は、概ね摂取量を満たしていると言われています。これらはオリーブ油やキャノーラ油(菜種油)に多く含まれています。