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血液から見える健康

-第8回 インスリン-他にもある糖尿病の検査

インスリン(IRI)って?

前回までのコラムでは糖尿病の検査として、HbA1cなど過去にさかのぼって血糖コントロール状態を知ることができる検査、糖尿病予備軍を調べる検査を紹介しました。今回は、みなさんが血糖のコントロールに重要なホルモンとしてよくご存知のインスリン(IRI: immunoreactive insulin)、その検査について詳しく見ていきます。

インスリンはすい臓から分泌されるホルモンの一種です。食べた物はブドウ糖に形を変えられて血液中に吸収されますが、インスリンはそれを筋肉組織などに取り込むことで血糖が一定値以上に上昇しないように働いています。

ところが、すい臓から分泌されるインスリンの量が減少したり、他の原因で分泌されたインスリンが上手く作用しなくなると、血糖値が上がり糖尿病になってしまいます。
また糖尿病になったことで、さらにインスリンが上手く作用しないようになると、インスリン抵抗性やインスリン分泌不足が起こります。

インスリンの検査は、こういった糖尿病の原因を調べるため、とても重要なものなのです。

 
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