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糖尿病腎症を知る!

-第5回 治療法は-その2

透析

血液透析

日本での透析治療の大多数を占めているのが、この血液透析です。
透析治療の度に血管から血液を取り出し、透析器を通して血液を浄化してから体内に戻します。

血液透析の場合、治療を開始する2週間程前にシャントといわれる血管の手術を行います。これは腕の動脈と静脈をつなぎ合わせて血管を太くし、透析器に循環させる血液量(1分間に約200mL)を確保するために行うものです。

血液透析は、一般的に1回4時間程度の治療を週3回ペースで病院に通院して行います。

腹膜透析

腹膜透析は、透析の装置として透析器を使うのではなく、自分の腹膜を使う方法です。そのため、まず腹腔内にカテーテルといわれる細長いチューブを挿入する手術を行います。このカテーテルを通して透析液を腹腔内に注入して数時間貯留すると、体内の過剰な水分や尿毒素が腹腔内に出てきます。これを排液し、また次の治療液を注入します。

この透析液のパック交換は、人によって多少異なりますが、一日に3~5回行います。これは患者さん自身が自宅や勤務先でできますので病院への通院は月に1~2回程度と、血液透析に比べると通院が少なくて済むという利点があります。

 

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