糖尿病の治療薬
-第14回 ジェネリック医薬品-その3
糖尿病治療薬の先発医薬品とジェネリック医薬品の薬価比較
それでは、実際の薬価が先発医薬品とジェネリック医薬品とでどれだけ差があるのか、代表的な糖尿病治療薬の例で見ていきましょう。
1年間にかかる薬剤費用の自己負担額を以下の条件で先発医薬品とジェネリック医薬品とで比較してみます。
先発医薬品とジェネリック医薬品の薬価差が大きい医薬品ほど、薬剤費用の負担の面からするとジェネリック医薬品への切り替えのメリットが際立つと言えるのではないでしょうか。
ではここで、厚生労働省から発表されている2011年4月1日現在の薬価基準に収載されている医薬品の中で、糖尿病治療薬でジェネリック医薬品が存在する代表的な医薬品をピックアップしてみます。
また、2011年4月1日現在、対応するジェネリック医薬品の収載はありませんが、主な糖尿病治療薬の薬価もまとめましたので、参考までにご覧ください。
以上、3回にわたりジェネリック医薬品についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。ジェネリック医薬品について少しでもご理解いただくことで、ご家庭で医療費用を見直すきっかけのひとつとなれば幸いに思います。
著者プロフィール:木元 隆之(薬剤師)
1998年インクロムの提携医療機関に入職。約7年の治験コーディネーター(CRC)の経験を経て、現在、治験事務局長を務める。