糖尿病の治療薬
-第21回 糖尿病治療薬の飲み合わせ-その7
保健機能食品(栄養機能食品)-ビタミンと糖尿病の関係 2
ビタミンCは、たんぱく質の合成、日焼けや皮膚の色素沈着を防ぐ、鉄の吸収を助ける、免疫力を高めるなどの幅広いはたらきがあるビタミンです。 紫外線や排気ガスなどの環境汚染物質やストレスなどによって発生する活性酸素。必要以上に発生した活性酸素は、細胞を酸化させて身体に悪い影響を与えます。ビタミンCには、この活性酸素を分解するはたらきがあり、活性酸素によりブドウ糖を取り込む細胞やインスリンを受け取る細胞(レセプター)が損傷するのを防ぎ、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる)の改善に有効です。 |
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ビタミンDは、カルシウムの吸収や骨の構築を助けるために必要なビタミンです。 体内に入って活性化された活性型ビタミンDは、すい臓のβ細胞に直接作用して、インスリンの分泌を促進するはたらきがあります。 また、ビタミンDはカルシウムの吸収を高める役割もあります。カルシウムは、すい臓の細胞にはたらきかけて、インスリンの分泌を促す信号を送る役割をしているので、ビタミンDとカルシウムを一緒に多くとることで糖尿病の発症リスクを低下させると考えられています。 |
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ビタミンEは、活性酸素を除去する抗酸化作用、女性ホルモンの分泌を助ける、血管自体の細胞を守る、血液循環をよくするなど様々なはたらきがあるビタミンです。コレステロールなどの酸化を防いで動脈硬化を予防し、糖尿病の合併症を防止する作用があります。 | ||
葉酸は、ビタミンB12と協力して赤血球の生成に関係するビタミンです。ビタミンB12同様、葉酸が欠乏すると悪性貧血がおこります。 血液中の含硫アミノ酸であるホモシステインの濃度が上がってしまうと心臓、血管系の疾患を起こすリスクが増すと言われています。 葉酸は、このホモシステインの濃度を下げる効果がありますので、高血圧・動脈硬化・心臓病予防に有効で、糖尿病合併症の予防に必要な栄養素です。 |