[糖尿病・食事対策] 食べたもので体はできる!
-第11回 引き算・足し算・チェンジテクニック
チェンジテクニック
最後に紹介するのは、チェンジテクニックです。
これは外食でメニューを選ぶシーンを例にお話するとわかりやすいかと思います。
例えば、チキンカツとチキングリルがあった場合。糖尿病を気にされている方はどちらを選べば良いか、もうおわかりかと思います。チキングリルの方です。
これは食べないとか、減らす・足すという考え方ではなく、もうメニューをまったく違うものに変えてしまう。つまりチェンジです。
他にも、買い物をするときに脂質の多い豚バラではなく豚ヒレを選ぶこともそうです。脂質が比較的高い肉ではなく魚に替えるというのもそうですし、生クリームたっぷりのショートケーキではなく、和菓子にしてしまうこともチェンジテクニックです。
引き算、足し算、チェンジテクニック。コラムを読まれて、「なんだ、いつも実践していることだ」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でもあえてこの説明をすることで、「食べることが楽になった」と言ってくれる選手もいます。同じ食べるのでも、幅を持たせた考え方や視点を変えて見ることで、普段行っていることが少し楽になったりすることがあるのです。
食べるということがストレスにならないように、このテクニックをうまく活用していただきたいものです。
著者プロフィール:川端理香(管理栄養士/プロスポーツ栄養士)
WATSONIA(ワトソニア)代表。日本オリンピック委員会強化スタッフ、チーフ管理栄養士として2004年アテネオリンピックでは水泳の北島康介選手や全日本女子バレーボールチームを、2008年北京オリンピックでは全日本男子バレーボールチームをサポート。浦和レッズや東京ヴェルディ1969などのJリーグサッカーチームや、個人選手の栄養・食事指導のほか、「カラダが喜ぶ毎日ごはん(エクサボディ)」「10日間カンタンバランスメニュー(エクサボディ)」「勝てるカラダをつくる!10代スポーツ選手の栄養と食事(大泉書店)」など書籍の監修、食育をテーマに学校や地域での講演・セミナーも行う。現在、東日本大震災復興支援の一環として「部活をする子どもたちを応援しようプロジェクト」で協力をよびかけている。 公式ブログ[Happy Foods]