[糖尿病・食事対策] 食べたもので体はできる!
-第15回 食物繊維は、強い味方
手軽な食事改善「食物繊維を多めに摂る」
糖尿病を気にしている人やダイエットする人によく薦められる栄養素「食物繊維」。実はこの食物繊維には2種類あることをご存知でしたか?
食物繊維は、人間がカラダに吸収することができないため0kcal。どんなに食べても太る心配がないためカロリーを気にする人にとっては嬉しい味方。そういうこともあって、よく食べるようにしている方も多いことと思います。
脂肪の吸収を抑えてくれるので、油っこい料理を食べる時は一緒に食べたい栄養素ですが、最近は、「食物繊維の多いものから食べると血糖値の急激な上昇を抑えられる」ということでも注目されている栄養素です。
また便の中で水分を保つため、水を吸って便の量を増したり便の軟らかさを保ったりして、便秘の予防や改善にも役立つ栄養素です。
実際にスポーツ選手の中でも、体脂肪を気にしている選手は普段から食物繊維を摂るように意識しています。
女子の選手は便秘で悩む選手も多く、また甘いものが好きな選手も多いので、この食物繊維は嬉しい味方。
男子の選手の場合は食事の最初に食べるだけで血糖値の上昇を抑えることができるという手軽さが受け、取り入れ率が高い栄養素でもあるのです。
スポーツ選手は何でも良いものは取り入れたいという意識が一般の方より高いのですが、いざ実践しようとして手間や時間がかかるとなると、なかなか受け入れられないこともあります。また取り入れたとしても、それを継続するためにはやはり手軽でないと難しいのです。
スポーツ選手でも例えば昼間は仕事をし、夕方から夜にかけて厳しいトレーニングを行う競技もあります。家族がいて料理を作ってもらう選手ばかりではなく、自ら買い物をして調理をする選手も多いのです。
よくスポーツ選手だからチームで提供する良い食事を食べているとか、しっかり栄養士が栄養計算した食事を寮で食べているのでは……と思われがちなのですが、実はそうでもないのです。
そういった選手で体脂肪や便秘を気にしている選手に、やはり簡単に取り入れられて効果が得られる食物繊維はとても強い味方!
そのような理由からスポーツ選手にも浸透してきた栄養素ですが、そんな選手達でも、この食物繊維には2種類あることを意外に知らないということが多いのです。