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Come On! 糖尿病教室

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-第4回 個人療養指導:糖尿病腎症

糖尿病腎症、透析予防管理加算により国を挙げて透析への進行を阻止

皆さんこんにちは(^O^)

糖尿病療養指導士(CDEJ)の小宮山です。
前回は、『血糖コントロール指導』のお話をしました。今回は糖尿病教室(集団指導)ではなく、個人療養指導の『糖尿病腎症に関する指導』をご紹介します。

糖尿病の3大合併症と言われる、神経障害、網膜症、腎症。
神経障害は手や足のしびれや感覚障害など引き起こし、ひどいケースでは壊疽や指の切断に至ることがあります。また、網膜症では進行すると失明に至るケースもあるということはご存じの方も多いのではないでしょうか。

では、腎症についてはご存知でしょうか?『進行すると、透析が必要になる』ということがよく言われていますが、まずはここで簡単に『糖尿病腎症』について触れてみましょう。

糖尿病腎症

糖尿病腎症とは糖尿病が原因で腎臓の機能が損なわれる病気です。
腎臓の機能は、尿をつくること。腎臓にある糸球体で、輸入細動脈という血管を流れるとき血液中の体に不必要な老廃物は尿として体外へ、そして必要なものを再吸収するという、ろ過装置の働きをします。

この腎臓の機能が働かなくなって、末期腎不全になると、どうなるのでしょうか?
実は腎不全になってもどこかが痛むわけではないし、尿の変化も特にありません。ですが、体のだるさや体がむくむといった自覚症状はあります。ろ過機能が低下すると、腎臓の水分排泄機能も低下して体の水分が増えて、むくみ(浮腫)を起こし、体のだるさにつながるのです。
 

糖尿病透析予防管理加算がチーム医療の診療報酬に新設

末期腎不全は、糖尿病に限らず他の疾患が原因の場合もありますが、日本透析医学会によると1998年以降、各年度に新規に透析治療を開始している患者さんの腎不全の原因の第一位が、糖尿病腎症と報告されています。

こうしたことから、平成24年度より新たに外来患者さんに対して糖尿病透析予防管理加算がチーム医療の診療報酬に新設されました。国を挙げて糖尿病患者さんの透析への進行を阻止しようという新たな試みです。

 

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