ログインするとすべての記事が読めます

Come On! 糖尿病教室

Come On! 糖尿病教室

-第10回 セルフチェックで足切断を回避

1日1回のセルフチェックで、切断のリスクを回避

私たち医療従事者が観察する際のポイントとしては、以下のものがあります。
皆さんも、こうした点に注意して一日1回の足の点検をしましょう。

また、足切断に至るハイリスク群としては、男性、高齢者、血糖コントロール不良、10年以上の糖尿病罹病期間、神経障害を合併、末梢血管の血流障害です。
その他、糖尿病足病変のきっかけとなるものとして多いのが、末梢循環障害や足変形、爪変形、タコやウオノメがある人、そしてGさんのようにサイズの合わない靴を履いている人も足潰瘍の危険があります。
Gさんのような足潰瘍に至った場合、改善しても30%くらいの人が1年以内に、70%くらいの人が5年以内に再発することが多く、厳重な経過観察が必要です。

たかが足、されど足。足は皆さんにとってとても大切なものです。足切断は皆さんのこれからの日常生活に大きな影響を与えるばかりでなく、家族の負担も大変なものです。
足の健康を守るには、セルフチェックがカギです。お風呂上りなど時間を決めて、一日1回の足の点検で大切な足を守りましょう。
 

著者プロフィール:小宮山 恭弘(糖尿病療養指導士)
1988年 行岡医学技術専門学校臨床検査科卒業。2001年より大阪鉄道病院にて糖尿病療養指導士として勤務。2015年3月 大阪市立大学大学院 生活科学研究科卒業。博士(生活科学)。

 

前へ 1 2 3 4 5

教えて!糖尿病療養指導士さん

「健康コラム」をもっと見る

新着健康コラム

「新着健康コラム」をもっと見る