Come On! 糖尿病教室
-第15回 成人して1型糖尿病を発症
小児の発症とは限らない1型糖尿病
皆さんこんにちは(^O^)
糖尿病療養指導士(CDEJ)の小宮山です。
前回は、『小児のメタボリックシンドローム』についてお話をしました。今回は、『1型糖尿病』についてのお話です。
前回まででお話した2型糖尿病は、40歳以上で発症し(最近では若年性の発症も見られていますが)、食後のインスリン分泌の遅れ、または分泌したインスリンの作用が抵抗性などによって不十分で高血糖状態になるのに対して、1型糖尿病の場合はインスリンを作り出す、すい臓β細胞が破壊され、インスリンが枯渇しているため、高血糖状態になります。ですから1型糖尿病の患者さんにとってインスリン注射は生命維持のために不可欠なのです。
1型糖尿病は小児から思春期に発症することが多いので、子どもの糖尿病というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。でも、実は1型糖尿病は中高年でも発症することがあります。
今回の患者さんの事例は、大人になってから1型糖尿病を発症した女性のお話です。