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糖質制限食を正しく知ろう!

糖質制限食を正しく知ろう!

-第1回 誤解してない?糖質制限食

「糖質制限食」は、“糖質以外ならどれだけ食べてもOK”はウソ!

皆さんは、「カロリー制限食」と「糖質制限食」は、どう違うかご存知ですか? なんとなく同じようなものをイメージする方や、どう違うのか疑問をお持ちの方も多いと思いますので、「カロリー制限食」と「糖質制限食」の違いについてお話します。 カロリー制限食は、一日の活動に必要なエネルギー量を個々の身長、体重、活動量などから算出します。その必要なエネルギー量を、たんぱく質・脂質・炭水化物(≒糖質)から摂取します。その比率はエネルギー量を100%とすると、炭水化物60% : たんぱく質15% : 脂質25%が一般的に推奨されています。

糖質制限食では、エネルギー量はそのままで、これらの比率を変化させます。
糖尿病の方は、炭水化物を20%~30%に抑え、たんぱく質を約30%、脂質を約40%にします。
つまり、カロリー制限食はエネルギーの多くを炭水化物から摂取し、糖質制限食は脂質から摂取するのが大きな違いです。
そして、重要な点がもう一つあります。それは、糖質制限食でもエネルギー量を制限する必要がある、という点です。

ですから「糖質を食べなければ、なんでも好きなだけ食べていい」というのは誤解です。
いくら糖質を制限しても、必要以上のエネルギーを摂取すると肥満の原因になります。

また、もうひとつ注意があります。すい臓や腎臓に疾患のある方は、自己判断で糖質制限を行わないでください。糖質制限食は、エネルギーの多くを脂質、たんぱく質から摂取するので、これらの臓器に負担がかかるためです。同様に、既に糖尿病で治療中の方も、糖質制限食をする前に担当医と相談の上、実施してくださいね。
 

 

著者プロフィール:大西真由美(管理栄養士)
1999年 栄養専門学校卒業後、管理栄養士資格を取得。病院や老人施設に勤務。食や料理の知識を深めるため飲食業界へ転職。そこで糖質制限食と出会う。現在は子育てをしながらフリーの管理栄養士として活動中。一般社団法人健康栄養支援センター臨床栄養部に所属。

 

 
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