[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第23回 肩甲骨の動きが歩行をスムーズに
肩甲骨の動きを改善するストレッチ体操
肩甲骨の柔軟性(可動範囲)は、加齢とともに悪くなっていきます。そのため、歳をとるほどストレッチ体操が重要になります。腕振りがスムーズになるように、歩く前に肩甲骨の動きを改善するストレッチ体操(図3・4・5)を行ってください。
肩甲骨の上下
両肩を耳に近づけるように肩をすくめます。ゆっくり戻して、つぎに肩から腕を下方へ押し下げます。呼吸は上げ下げのときに吐いて、戻したときに吸います。回数は5~10回。
肩甲骨の開閉
肩から腕を前方に押し伸ばします。ゆっくり戻して、つぎに胸を開くようにして肘を後方へ引きます。呼吸は押し引きのときに吐いて、戻したときに吸います。回数は5~10回。
肩甲骨の回旋
片方の腕を頭上に背伸びするように押し上げます。逆側の腕は下方へ押し下げます。ゆっくり戻して、左右逆の動作をします。呼吸は押し上げのときに吐いて、戻したときに吸います。回数は5~10回。
著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。