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[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

-第68回 スクワット-その2

歩く達人は、速く歩けてメカニカルストレス(機械的負荷)が小さい

ロコモティブシンドローム診療ガイド(日本整形外科学会編)には、「中高年者は運動の不足が問題とされている。(中略)しかし、運動器の中の動く部分である関節軟骨、椎間板にはメカニカルストレスは過剰になりがちであることに注意が必要である。特に、ヒトは二足歩行することから、膝や腰では通常の生活でも過剰になりやすい。」と書かれています。
つまり、中高年者には健康保持のための運動が勧められていますが、膝や腰に加わるメカニカルストレスへの配慮が必要です(ロコモティブシンドロームについては、第38回参照)。

私たちは、被災地をはじめ各地へ出向いて、加速度計を使った歩行時のメカニカルストレスと歩行速度を計測してきました(図1)。そのデータをみると、ロコモがなく、速く歩けて、メカニカルストレスの小さな歩き方ができている人は、全体の約15%でした。私は、このような人達を「歩く達人」と呼んでいます。

「歩く達人」になるには、これまでの当コラムでお伝えしてきたセーフティウォーキングの歩き方を習得することです。しかし、その前提として歩くための基礎体力が必要です。前回は、基礎体力づくりの主要な筋力トレーニング種目としてスクワットをとりあげました。今回は、さらに強度を変えた方法について解説します。ご自身に適した強度を選んでトレーニングしましょう。

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