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糖質制限食を正しく知ろう!

糖質制限食を正しく知ろう!

-第3回 糖質と糖類の違い、わかりますか?

「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」、そして「カロリーゼロ」はどう違うの?

皆さんはテレビなどで「糖質ゼロ!」や「糖類ゼロ!」と謳っているCMを見たことがありますよね。
「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」というと、クッキーやチョコレートなどの食品、それから缶コーヒーやアルコール飲料などを思い浮べるのではないでしょうか。一見、同じように思えるこのふたつの言葉。実は大きな違いがあるのです。
よく似た「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」はどのように違うのでしょうか?

まず、“糖質”とある場合には、前ページで説明したように食物繊維以外のすべての糖分を指しています。そして“糖類”とある場合は、糖質の中の「単糖類」と「二糖類」のみを指しています。

飲料の場合、「糖質ゼロ」=「カロリーゼロ」と考えてほぼ間違いないですが、「糖類ゼロ」≠「カロリーゼロ」ということになるのです。よく似た表現で誤解されやすいこのふたつの言葉、しっかり覚えて賢く食品を選びましょう!
なお、食品(固形物)については、糖質以外にもたんぱく質や脂質が含まれていることがほとんどですので、たとえ「糖質ゼロ」であっても「カロリーゼロ」ではない可能性が高いことも理解しておきましょう。

併せて憶えておきたいポイントですが、「カロリーゼロ」の表示があっても、実は本当に0kcalではないことがあります。
これは、食品表示を監督する消費者庁の基準で、飲料の場合100ml(固形物の場合100g)あたりで4kcal以下は「カロリーゼロ」と表示してもよいことになっているからです。
このようなちょっとしたカラクリを知って、日頃の健康管理に役立ててくださいね。
 

 
著者プロフィール:大西真由美(管理栄養士)
1999年 栄養専門学校卒業後、管理栄養士資格を取得。病院や老人施設に勤務。食や料理の知識を深めるため飲食業界へ転職。そこで糖質制限食と出会う。現在は子育てをしながらフリーの管理栄養士として活動中。一般社団法人健康栄養支援センター臨床栄養部に所属。

 

 

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