[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第34回 膝痛を防ぐ歩き方-その3
膝関節に挟まって働く半月板
膝には、ふたつの関節があります。ひとつは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)のジョイントである大腿脛骨関節です。そして、もうひとつは、膝蓋骨(お皿の骨)と大腿骨のジョイントである膝蓋大腿関節です。ここでは、慣用にしたがって、大腿脛骨関節を膝関節として解説します。
歩行時には、大腿骨が脛骨の上で転がりすべりをすることで、膝関節が屈伸しています(図1)。
なお、脛骨と大腿骨の間には、内側と外側に半月の形をした半月板が挟まっています(図2)。半月板は、膝関節にかかる負担を分散して和らげることと、脛骨と大腿骨の適合性をよくする役割を担っています。
歩行時の着地脚では、大腿骨から上の荷重が半月板にかかります。ここで注意したいのは、半月板に不要な機械的ストレスを加えないことです。そこで、今回は、半月板を傷めないための歩き方についてご紹介します。