[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第48回 水中歩行-その2
水に浮いて行う歩行:ペダリング歩行、挟み脚歩行、足踏み歩行
ぺダリング歩行
自転車でペダルをこぐように、前から後ろへ左右の脚を回転させて進みます。股関節、膝関節、足関節を曲げ伸ばししながら脚を回転させましょう。
挟み脚歩行
上半身はやや前傾姿勢をとり、左右脚で水を挟むようにして進みます。左右脚を交互に脚の付け根からしっかり動かしましょう。
足踏み歩行
上半身はやや前傾姿勢をとり、左右脚交互に足裏で水を斜め後ろへ踏んで進みます。
今回紹介した3種目の水に浮いて行う歩行はなかなか前に進みませんが、しっかり動くと陸上でのランニングと同等のエネルギーを消費します。5m程度から始めて、慣れてきたら25mを目標に、少しずつ距離を伸ばしてください。
ただし、呼吸のリズムが速くなって「きつい」と感じたら、ゆっくりペースの水底に足をつく通常の水中歩行に切り替えて呼吸を整えましょう。
著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。