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糖尿病教育入院・体験記

-第8回 外泊で見えた課題

教育入院7日目(外泊2日目)。エアロバイクを購入

病院のベッドの堅さに慣れたせいなのか、家のベッドは柔らかすぎて、よく眠れなかった。
今日は病院に夕食とお風呂を済ませた状態で夜8時に戻らないといけない。
病院までの移動時間を考え、家で入浴を済ませて移動途中に夕食を摂ることにして、実質的に自由になる時間は夕方5時まで。

朝食後の朝の散歩は、昨日とは違うルートを選んだが、単調な風景にはそれほど代わり映えもなく、義務的に歩いているという感じは否めない。なんとか我慢しながら1時間程歩いた。

家の周辺の散歩にほぼ限界を感じていたので、昼食後はママチャリで出かけてみた。
ちょっと遠くまで足を延ばしてみたところ意外にも新しい発見があり、時間の経つのも忘れるくらい意外と楽しめた。

昼食後の尿糖を測ってビックリ、昨日(+)に減ったと喜んだが、今日はさらに改善が見え、(-)だ。サイクリング、ええやないの。
実は、学生時代はサイクリング部に所属していたこともあって、自転車はまったく苦にならず、これなら続けられるかも……と思った。

が、そうは問屋が卸さなかった。
休日はともかく、平日は帰宅して夕食の後になるので、運動を開始するのは早くても夜9時以降となる。真っ暗な中でのサイクリングは現実的とは到底思えず、またもや壁にぶち当たってしまった。

どうしたものか考えていると、病院にあったエアロバイクが頭に過った。
そうか、エアロバイクなら、気軽に運動療法が続けられるのではないか。そう思うと居ても立ってもいられず、妻にエアロバイクの購入を相談した。

また、エアロバイクは単調なため、長時間やるとなるとスポーツジムのようにテレビや映画を見ながらなど、他に気が紛れる設備もあった方がいい。テレビとDVDレコーダーの同時購入も持ちかけた。

これまでにもトレーニング器具は何点か購入したが、それらが短期間でオブジェと化していた経緯から、多分妻には却下されるだろうと思っていたが、意外にも私のやる気に押されてか、しぶしぶながら認めてくれた。ただし、エアロバイクがオブジェと化した場合は、すべての代金を私の小遣いから差し引かれることになったが。

早速家電ショップに出かけ、画像や機能にはこだわらずできるだけ安い機種を選び、総額10万円の出費と相成った。エアロバイクは在庫がなかったので納品は後日となったが、テレビとDVDレコーダーは持ち帰ってすぐに設置した。さらに納戸で眠っていた腹筋器具や筋力グッズなども復活させた。
これで、退院後の充実した運動療法のための立派なトレーニングルームが完成した。後はやるだけ……ですな。

こうして、退院後の運動療法に方向性を見いだし、意気揚々と病院に戻った。
夕食後の尿糖を測ると(+2)。これは、今日は病院で入浴できないために夕食後の運動をしなかったたからだ。これまで夕食後の尿糖が(-)だったのは、夕食後の運動のおかげだったのだと、運動療法の必要性をひしひしと感じた。

さあ、教育入院はあと3日間。明日は2回目の一日血糖測定がある日だ、2万歩越えを達成してやろう!



第9回へつづく)

 

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