糖尿病教育入院・体験記
-第8回 外泊で見えた課題
自宅に戻って気づく、課題点
このコラムは、医療機関に勤め糖尿病の知識が十分あるにもかかわらず、糖尿病教育入院に行くことになってしまった「もっち」こと私の体験記です。 (前回を読む)
教育入院スケジュールに組み込まれた2日間の外泊。外泊中の生活の心得は、事前に講習で受けていて頭では十分に理解しているはずのポイント。
しかし、自宅に戻って待っているのは、(糖尿病になってしまった要因のある)日常生活を送っていた環境です。教育入院中のように専門のスタッフに見守られた、食事や運動のために整えられた環境とは違います。
この糖尿病教育入院コラムの筆者もっちも、入院中は食事も不満なく運動も目標通りに行うことができ、体重や血糖値などの数値の改善も順調でした。が、いざ自宅へ戻ってみると、運動を続けやすかった病院と自宅周辺の環境の差を目の当たりにし、目標通り運動をつづけられるのか戸惑ったようです。
自宅・職場・趣味や性格など、おのおので食事・運動療法をつづけることに難となること・課題点は違うでしょうが、退院後の日常生活の予行演習となる一泊二日の外泊で、それらを見つけ、自分なりのやり方で工夫して改善することが大切です。