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糖尿病教育入院・体験記

-第9回 外食は要注意

総カロリーだけでなく、栄養バランスも大切


このコラムは、医療機関に勤め糖尿病の知識が十分あるにもかかわらず、糖尿病教育入院に行くことになってしまった「もっち」こと私の体験記です。 (前回を読む)


外泊中は教育入院の講義で学んだ食事療法・運動療法の知識を、実生活でどれくらい活かせるかの予行演習のようなもの。このコラムの筆者もっちは、外泊中の食事メニューは奥様の協力もあって、自分なりにほぼ完璧にコントロールできたと自負していたようです。

そして外泊2日間の献立表を見る限り、どこにも問題はないはず……。そう思ってこの2日間の献立表を栄養士さんに提出すると、チェックの結果は、残念ながらまだまだ改善の余地があるというもの。カロリーは設定内に抑えられていたものの、栄養バランス面に注意を受けてしまったのです。

外泊2日目の献立では、脂質が過剰であることに加えて、動物性脂肪が多く占めていたことが指摘されてしまいました(ちなみに外泊1日目の献立では、たんぱく質が若干過剰気味であることが指摘されています)。



この外泊2日目、夕食は外食で焼肉定食を注文したようですが、この定食で使われていたのは牛ばら肉でした。肉=表3(たんぱく質)だと思っていたら、実は脂身の多いばら肉は表5(油脂・多脂性食品)として換算すべきものだったのです。

表5の目標摂取:1.5単位のところを1単位で抑えたつもりが、まさかの6単位、摂りすぎでした。
まだまだ詰めが甘かったと痛感し、より実戦・経験を積んで食事療法を極めねば!と決意を新たにするもっち。講義では外食の高カロリーぶりを目の当たりにしてショックを受けた様子です。

糖尿病の食事療法のポイントは栄養バランスをよく、かつ、カロリー摂取は制限内に抑えること。暴飲暴食をしていた頃に比べたら量は少なくなるものの、それなりに満足感のある食事をすることは可能です。
けれども特に外食に関しては、素材や調味料を自分で選びコントロールしやすい自炊とは勝手が違うことも多いので、少しずつ身につけていくとよいでしょう。
 

 

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