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糖尿病教育入院・体験記

-第10回 今後の治療方針が決まる

診断の結果、今後の治療方針は

約2ヵ月前の健康診断の検査結果と入院中の検査結果を見ながら、医師から説明を受けた。

①空腹時血糖は著明改善が見られ、現在は正常域まで改善している。
②一日血糖の比較でも6日前の結果に比べて改善している。
 これらの結果から見て、すい臓の機能も正常域とまでは言えないまでも、
 それほど問題ないレベルである。
③HbA1cは約1ヵ月前の状態を示す指標なので、急に改善は見られないが、
 入院中の結果だけ見ても約1.5ヵ月間で大きく改善している。
 一日血糖の結果から見て今後もっと良くなる可能性が高い。
④糖尿関連以外の臨床検査もすべて良好な結果である。
⑤入院中に実施した検査でも特に異常はなく、合併症の心配もない。

最後に待ちに待った今後の治療方針の説明がなされた。

結果:現状の経過を見る限り、薬物療法は不要と思われ、食事療法と運動療法で十分である。


医師の診察の後は夢見心地だった。ちょうど自由時間になったので散歩に出かけたが、おそらく人生の中で一番足取りの軽い散歩だったに違いない。

散歩から戻り、看護師さんとの個別面談が行われた。
看護師さんも、今回のような著明改善はこれまでの教育入院に参加した患者の中でも、ずば抜けていると驚いていた。そして、自分のことのように一緒に喜んでくれた。

個別面談では、退院後の生活において心がける要点を話し合った。
私の場合は、食事療法と運動療法をきちんと継続することが必須だ。特に運動療法については、入院中とは環境が異なり、少ない空き時間を有効に使って運動を続けなければならないという課題を再確認。

また、以前のような暴食(特に夜食)は絶対しない、そしてせっかく購入したエアロバイクで運動を継続することを約束して、個別面談は終了した。

その夜、今後の治療方針が望んでいた結果となり、気持ちはとても高揚していた。そして、教育入院最後の夜とあって何となく寂しい想いで、なかなか眠れなかった。



第11回へつづく)

 

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